浦川聡子とは? わかりやすく解説

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浦川聡子

浦川聡子の俳句

♭で始まるピアノ冬立ちぬ
いつさいは天上にあり枯蓮
いつぽんの木は泣きさうな桜かな
たそかれの菜の花メール受信中
ぼたん雪目に入りて海近づきぬ
まひるまに夜空の色や龍の玉
ゆふざくら映りし潦跳んで
アリスのごと鬼灯市に紛れたり
オリーブは眠れる木なり野分だつ
クロイツェル・ソナタ折り鶴凍る夜
トランペットの一音♯して芽吹く
ピアノ弾くからだの中の白夜かな
モーニングコールたちまち黄葉す
一日の終はり水鳥はなやかに
六本木ヒルズ上空鳥の恋
冬の楽章ヴィオラから歩き出す
冬花火ひとかなしませかなしみぬ
夜の畳祭かんざし影持てり
寒き目をしてフルートに息入るる
手鏡を閉ぢ夜桜を閉ぢこめぬ
新緑の空中庭園より電話
新緑の闇よりヨーヨー引き戻す
水買ひに出てたくさんの春の星
無伴奏組曲夜の枇杷太る
空剔る巨大放送局真冬
花冷や死者の睫毛の白かりき
銀河濃し水の宅急便届く
鍵盤の左手重たき原爆忌
長き長きエスカレーター百合抱いて
雛の夜管楽器みな闇を持ち
雪嶺の光をもらふ指輪かな
青信号連続すひとつは蜃気楼
鳥一羽抱いて芽吹の木となれり
鳥籠の中の木の影十二月
4Bで描く白菜の断面図
 

浦川聡子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/26 05:31 UTC 版)

浦川 聡子(うらかわ さとこ、1958年12月12日[1] - )は、日本俳人編集者

経歴

山形県生まれ[2]千葉大学教育学部音楽科卒業。音楽の教科書専門の出版社に勤務の後[要出典]、1985年から88年にかけて『俳句四季』(東京四季出版)の編集に関わり[3]、俳句と出合う[3]1986年より石寒太主宰「炎環」に在籍[3]。1990年『俳句倶楽部』「女流・句会実況中継」特集をきっかけに、若手の超結社グループ「雛の会」を結成する[3]。同年、現代俳句協会新人賞佳作[4]。1992年、同賞佳作[4]1993年「管楽器の闇」にて現代俳句協会新人賞受賞[4]。1994年「炎環」同人[4]。2007年より大峯あきら代表「晨」に同人として参加[4]2015年、俳句会「オリーブの会」を発足、主宰[要出典]。学生時代よりアマチュアオーケストラ(弦楽器)に所属、音楽を題材とした作品に定評がある[要出典]

日本文藝家協会現代俳句協会会員。

2014年より放送大学非常勤講師[要出典]。平成25年度版『明解国語総合』(高校国語教科書)に作品収載[要出典]

著書

  • 句集『クロイツェル・ソナタ』ふらんす堂、1995年
  • 句集『水の宅急便』ふらんす堂、2002年
  • 『教科書にでてくる!俳句かるた』ポプラ社、2011年
  • 句集『眠れる木』深夜叢書社、2012年
  • 『もっと知りたい 美しい季節のことば』別冊NHK俳句 NHK出版、2013年

出典

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出典

  1. ^ 浦川聡子句集『水の宅急便』(みずのたっきゅうびん) - ふらんす堂オンラインショップ
  2. ^ 新刊図書案内 徳島市立図書館
  3. ^ a b c d 第11回 浦川聡子” (日本語). 現代俳句協会. 2022年7月28日閲覧。
  4. ^ a b c d e 浦川聡子 GHOC 現代俳句オープンカレッジ講師” (日本語). 現代俳句協会. 2022年7月28日閲覧。

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