法実証主義による自然法論批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 15:51 UTC 版)
「自然法論」の記事における「法実証主義による自然法論批判」の解説
法実証主義とは、実定法を唯一の研究対象とし、その規範的意味内容を明らかにする法解釈学である。哲学的意味における実証主義を考案したのはオーギュスト・コントであり、これを法学的に確立したのはイギリスの法学者ジョン・オースティンである。もっとも、法実証主義がどのような立場であるかについては、法実証主義者の間ですら見解の一致を見ないが、およそ3つの立場に分類される。 法実証主義とは、法を実力者の命令と解する考え方である。 法実証主義とは、法の概念から自然法や正義を排除排撃する考え方である。 法実証主義とは、法の評価を拒否する考え方である。 このような考え方をとる法実証主義が否定するのは、実定法に対して正不正の評価をして、そしてその妥当性を基礎づける正義価値としての自然法である。
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