沢田大塚古墳とは? わかりやすく解説

沢田大塚古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/09 20:39 UTC 版)

沢田大塚古墳

石室開口部
所属 操山古墳群
所在地 岡山県岡山市中区沢田
位置 北緯34度40分2.20秒 東経133度58分4.96秒 / 北緯34.6672778度 東経133.9680444度 / 34.6672778; 133.9680444座標: 北緯34度40分2.20秒 東経133度58分4.96秒 / 北緯34.6672778度 東経133.9680444度 / 34.6672778; 133.9680444
形状 円墳
規模 直径16m
埋葬施設 片袖式横穴式石室
出土品 不明
史跡 なし
地図
沢田大塚
古墳
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沢田大塚古墳(さわだおおつかこふん)は、岡山県岡山市中区沢田にある古墳。形状は円墳操山古墳群を構成する古墳の1つ。史跡指定はされていない。

概要

岡山県南部、岡山市街地中心部から東方の独立山塊である操山山塊の北側尾根上に築造された古墳である[1]。古くから石室の開口が知られ、現在は内部に石仏が祀られる[2]

墳形は円形で、直径16メートル[1](または25メートル[2])を測る。埋葬施設は片袖式の横穴式石室で、操山では最大規模であり[2]、西方に開口する。石室内の出土遺物は明らかでない[2]旭川東岸では古代豪族の上道氏の存在が知られており、本古墳は上道氏との関連性、および上道氏氏寺の1つの幡多廃寺(岡山市中区赤田)への後続性が推測される古墳になる(同様の上道氏関連の後続性として唐人塚古墳・賞田廃寺の例がある)[1]

埋葬施設

埋葬施設としては、片袖式の横穴式石室が構築されている[1]。石室規模は次の通り[1]

  • 石室全長:11.4メートル
  • 玄室:長さ4.8メートル、幅2.4メートル
  • 羨道:長さ6.4メートル、幅1.7メートル

奥壁は巨石の3段積みによる[1]。吉備の三大巨石墳として知られるこうもり塚古墳総社市)・箭田大塚古墳倉敷市)・牟佐大塚古墳(岡山市北区)では奥壁が1段ないし2段積みであることから、本古墳はそれらに先行すると位置づけられ、当時としては有数の大型石室と評価される[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 沢田大塚古墳(岡山市シティミュージアム「岡山市の文化財探訪」)。
  2. ^ a b c d 沢田大塚古墳(平凡社) 1988.

参考文献

関連項目

外部リンク


沢田大塚古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/16 04:31 UTC 版)

操山古墳群」の記事における「沢田大塚古墳」の解説

「沢田大塚古墳」を参照 沢田大塚古墳(さわだおおつかこふん)は、円山北西尾根山麓付近沢田集落近く位置する操山38号墳。円墳直径16m・高さ4.7m。古墳時代後期造営石室横穴式で全長11.4m、玄室長さ4.8m・幅2.4m・高さ3.2m、羨道長さ6.4m・幅1.7m。大人十分に立て規模大きな石室築かれている。

※この「沢田大塚古墳」の解説は、「操山古墳群」の解説の一部です。
「沢田大塚古墳」を含む「操山古墳群」の記事については、「操山古墳群」の概要を参照ください。

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