水戸市立女子専門学校 (旧制)とは? わかりやすく解説

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水戸市立女子専門学校 (旧制)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/25 13:49 UTC 版)

水戸市立女子専門学校
(水戸女専)
創立 1947年
所在地 茨城県水戸市
初代校長 (不詳)
廃止 1952年
後身校 なし
同窓会 (不詳)

水戸市立女子専門学校みとしりつじょしせんもんがっこう)は、1947年昭和22年)4月に設立された公立の旧制専門学校

概要

沿革

前身校略歴

  • 1926年3月20日: 文部大臣により水戸市立高等女学校設立認可。
    • 本科 修業年限4年、入学資格 尋常小学校卒業程度。
  • 1926年5月21日: 第1回入学式。
  • 1928年8月: 校歌制定『闇にもしるき梅が香の』(葛原しげる 作詞、小松耕輔 作曲)。
  • 1930年3月: 第1回卒業式。
  • 1933年4月1日: 補習科を設置(修業年限1年)。
    • 小学校教員免許取得を目的とした。
  • 1943年3月31日: 補習科を専攻科と改称。
  • 1945年8月: 空襲で校舎全焼。
  • 1946年9月7日: 専攻科の修業年限を 3年に延長、家政科・文科を新設。
  • 1947年3月31日: 本科の修業年限を 4年から 5年に延長。[1]

水戸市立女子専門学校

水戸市立高等女学校の県立移管(1948年3月31日)を前に、専攻科を分離・昇格させることにより、旧制女子専門学校を設立した。旧制女専としては 1952年までの存続とし、その間にジュニア・カレッジ(のちの短期大学に相当)程度にレベルアップを図る予定であった。

  • 1947年4月25日: 水戸市立女子専門学校設立認可。
    • 本科(修業年限3年)に国文科、英文科、被服科を設置。募集定員 各科 50名(計150名)。
    • 別科(修業年限1年)は募集定員 100名。
  • 1947年5月31日: 水戸市立高等女学校専攻科を女専に編入。
  • 1949年: 最後の生徒募集。

女専への入学者は募集定員に対して極端に少なく、水戸市の負担が過大であった。[2] 新制短期大学が制度化されたため、1950年度に短大昇格申請(水戸市立女子短期大学)を行ったが[3]、市の財政状況が許さず、申請は断念することになった。新制茨城大学への合流・茨城県への移管も結局できず、女専は廃校の日を迎えた。

  • 1950年9月: 水戸市立女子専門学校学術研究会、『桜丘論叢』を創刊。
  • 1952年3月31日: 水戸市立女子専門学校廃止。

校地

水戸市愛宕町の旧陸軍第42部隊跡[4] で発足し、廃止まで同地を使用した。

関連事項

脚注

各書籍の詳細は、#関連書籍を参照。

  1. ^ 『茨城県立水戸第三高等学校八十年の軌跡』 による。『茨城縣教育史 (下)』 272頁-273頁は 1946年のこととしている。
  2. ^ 『水戸市史 下巻 (三)』 226頁-227頁によれば、1949年度は本科 2、3年生の募集(各150名)に対して入学者 3名、別科(募集定員 100名)入学者 26名で、本科在学者は合計で 86名、講師以上の教員 26名だったとしている。1951年度は、在学者(本科・別科合計か)41名、専任教員(教授・助教授・講師)15名、兼任教員 7名だったとしている。
  3. ^ 短期大学審査状況p6より。2021年6月26日確認。文部科学省図書館資料検索より「短期大学審査状況」で検索すれば確認できる。
  4. ^ 『水戸市史 下巻 (三)』 は第47部隊跡、『茨城県大百科事典』は工兵第14大隊跡、水戸市教育委員会サイト(外部リンク(Webアーカイブ)参照)は第42部隊跡としている。母体となった水戸市立高等女学校は当時第37部隊跡(現・茨城大学水戸キャンパス)や第42部隊跡(現・茨城大附属中)を仮校地としていた。

関連書籍

  • 樫村勝 『茨城縣教育史 (下)』 1980年4月。
  • 茨城新聞社(編) 『茨城県大百科事典』 茨城新聞社、1981年10月。
  • 水戸市史編さん近現代専門部会(編) 『水戸市史 下巻(三)』 1998年5月。
  • 茨城県立水戸第三高等学校創立八十周年記念事業実行委員会(編) 『八十年の軌跡』 2005年10月。

外部リンク




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