毒性と利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 10:15 UTC 版)
アルカロイド類のトロパンアルカロイドを主な毒成分とする有毒植物で、全草に毒があり根茎と根が特に毒性が強い。中毒症状は、嘔吐、下痢、血便、瞳孔散大、めまい、幻覚、異常興奮などを起こし、最悪の場合には死に至る。これは、同じナス科のベラドンナなどと同様の症状である。また、ハシリドコロに触った手で目をこすると瞳孔が開き、眩しく感じられる。 ハシリドコロのトロパンアルカロイドの成分は、l-ヒヨスチアミンやそのラセミ体であるアトロピン(dl-ヒヨスチアミン)、他にノルヒヨスチアミン、l-スコポラミンなどが含まれる。これらの物質は副交感神経を麻痺させるため、先述のような症状がおこるのである。
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