母乳を分泌する反射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 11:17 UTC 版)
乳首を吸うと反射的に母乳が出る(射乳反射)。この反射はオキシトシンというホルモンによって起る。乳頭が刺激されると下垂体後葉よりのオキシトシン分泌が増加する。オキシトシンは乳腺の筋上皮細胞を収縮させ、乳汁を排出する。母乳が出る時の感覚は人によりけりで、うずく感じがする人もいるらしい。 この反射は特に初期の内は安定しない。子供をあやす情景を思い浮かべたり、子供の声(他人の子でも)を聞いたりすると、反射が亢進し、不必要に母乳を漏らしてしまったり、本番の授乳の際に母乳の出が足りなくなったりすることがある。しかしながら、授乳を始めて2週間もすると反射は安定する。母親がストレスや精神的な不安に晒されると、母乳の出に影響し、授乳がたいへん困難になる。 射乳反射が減弱する原因: 乳頭の傷、傷み。 子供からの隔離。 乳房手術の既往。 母乳の出が悪い場合には、射乳反射を助ける方法がある。たとえば: なじみのある落ち着いた快適な場所での授乳。 乳房や背中のマッサージ。 タオル・シャワー等で乳房をあたためる。
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