母乳とう蝕の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 11:17 UTC 版)
母乳は乳児のう蝕発生の要因であると考えられてきた。その理由としては、母乳中に7%程度含まれるラクトースがう蝕を起こすからといったものであった。しかし、近年このラクトースでは、試験管の中で乳歯と細菌を入れ最適な条件で培養するといったような実験室的な環境ではう蝕が発生するものの、臨床的にはほぼ発生することがないことが確認された。統計的には、母乳で育った子供にはう蝕の発生が多いという結果があるが、これは母乳そのものによるものではなく、母乳の利点であるいつでも与えられる簡便さによって、その後の不規則な食事の時間など食習慣が決定されてしまうという理由によるものである。 一方、おしゃぶりや哺乳瓶の使用によりう蝕罹患率が高くなるとする研究がある。
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