残胃胃炎・残胃癌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 06:11 UTC 版)
残胃(切除しなかった部分の胃)に炎症が生じてくるものである。胃の粘膜が萎縮したり(萎縮性胃炎)、粘膜組織が腸のもののように変化(=腸上皮化生)することが多い。時期は手術後2 - 3週間で既に生じ始め術後2年頃でも生じることもある。原因として胆汁や膵液を含む十二指腸液の胃への逆流が有力視されている。ビルロート II法で多い。残胃胃炎が注目されるのは萎縮性胃炎と腸上皮化生が癌の発生母地となると考えられているからである。正常な胃よりも胃切除後の胃のほうが胃癌の発生率が高いとする報告がある。
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