残留の要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 07:38 UTC 版)
残留型となる要因は複数あるが、単独の要因だけが作用するのではなく複数の要因が作用する事もある。 物理的要因:河道閉塞などによる物理的な遮断、湖水流出経路が狭い。日本での典型的な例は、十和田湖、中禅寺湖、琵琶湖。 水温的要因:水温上昇により海に至る下流域での生存が不可能。例として台湾に生息するタイワンマス、チミケップ湖と阿寒湖のヒメマス、田沢湖のクニマス。 資源的要因:河川生息環境内の個体密度が低く相対的に十分なエサがある。十分なエサが無いと(貧栄養状態)スモルト化し降海する事がヤマメ、アマゴ、ヒメマスなどで報告されている。琵琶湖のビワマスが降海せず残留した理由は、流入河川では貧栄養状態であったが琵琶湖に十分なエサがあった事も重複した要因と考えられる。
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