武器庫とカール砦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 16:40 UTC 版)
「ハイデルベルク城」の記事における「武器庫とカール砦」の解説
武器庫 (Zeughaus) の Zeug とは軍備をさす言葉で、後に(特に砲兵隊がツンフトを結成していた時期には)大砲とその付属品を指した。 武器庫は防衛施設の一部で、この城の城砦的としての最後の建築期に設けられた。この施設は城の最も北に位置し、ネッカー渓谷に向かって突きだした砦となっていた。武器庫の前は砲台となっており、携帯火器を備えた守備兵のための鋸壁がその上に設けられていた。 武器庫には、武器、弾薬、武具が保管されていた。三十年戦争では、ネッカー川対岸からの砲撃により激しい損傷を被った。この時の損傷は現在も城壁に見ることができる。プファルツ継承戦争時の1693年に武器庫はフランス軍によって爆破された。その後すぐに修復がなされた。しかし1764年に焼失し、再建されなかった。 武器庫の前には、カールス塔を備えたカール砦 (Karlschanze) が位置していた。この砦は城の北東を護る完全な軍事施設であり、三十年戦争後に球技場の跡地に造られた。運搬車両が通れる城への輸送路は南側の門だけであった。カール砦は1683年に建造され、早くも1689年にはフランス軍によって爆破された。現在ではかつての防衛用の砲塔は完全に姿を消している。
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