横川ダム (長野県)とは? わかりやすく解説

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横川ダム (長野県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/23 08:14 UTC 版)

横川ダム
左岸所在地 長野県上伊那郡辰野町大字横川字入谷
位置
河川 天竜川水系横川川
ダム湖 よこかわ湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 41 m
堤頂長 282 m
堤体積 105 千
流域面積 38.8 km²
湛水面積 14 ha
総貯水容量 1,860 千 m³
有効貯水容量 1,570 千 m³
利用目的 洪水調節不特定利水
事業主体 長野県
電気事業者 長野県企業局
発電所名
(認可出力)
横川蛇石発電所 (199kW)
施工業者 大成建設大本組
着手年/竣工年 1972年/1986年
出典 [1]
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横川ダム(よこかわダム)は、長野県上伊那郡辰野町天竜川水系横川川に建設されたダム。高さ41mの重力式コンクリートダムで、洪水調節不特定利水を目的とする治水ダムである。ダム湖(人造湖)の名はよこかわ湖(よこかわこ)という。

歴史

中央アルプス(木曽山脈)経ヶ岳水源とし天竜川に注ぐ一級河川、横川川は長きにわたりその大半が未開発であり、流域へのかんがい用水の配水設備や洪水対策が遅れていた。出水とあればそのたびに流域に被害を及ぼしており、1963年(昭和38年)には集中豪雨による出水で10名の死者を出した。

長野県は横川川の治水を目的として上流部へのダム建設を計画。1972年昭和47年)より調査を開始し、1986年(昭和61年)に完成した。同年、ダム湖は公募によりよこかわ湖と命名されている。

周辺

上流の横川渓谷には三級の滝や国の天然記念物に指定されている横川の蛇石があり、紅葉のスポットとして知られる。周辺はキャンプ場や、レジャー施設「ふる里農村公園『かやぶきの館』」などを整備。周辺地域の発展に貢献するものとして期待されている。

ダム直下には「横川蛇石発電所」がある。横軸フランシス水車発電機を採用した長野県企業局のダム式水力発電所で、最大1.40立方メートル毎秒の水を取り入れ、最大17.89メートルの有効落差を得て、最大199キロワット、年間1,512千キロワット時電力量を発生する[2]。2018年12月に着工、2020年4月に運転を開始し、同年10月27日に竣工式が挙行された[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 電気事業者・発電所名は長野県公式ウェブサイト、その他は「ダム便覧」による(2020年10月29日閲覧)。
  2. ^ 横川蛇石発電所”. 長野県 (2020年4月1日). 2020年10月29日閲覧。
  3. ^ “横川蛇石発電所が竣工 県企業局が辰野に建設”. Nagano Nippo Web (長野日報社). (2020年10月28日). http://www.nagano-np.co.jp/articles/69184 2020年10月29日閲覧。 

関連項目

参考文献

  • 長野県「横川ダム」(現地案内板)

外部リンク




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