構造的分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/21 23:01 UTC 版)
構造により、ヘキサヘドライト, H)、オクタヘドライト, O)、アタキサイト, D) に大きく分けられる。構造の違いはニッケル含有比を反映している。 ヘキサヘドライトは、ニッケル比が4.5–6.5%で、カマサイトからなる。断面にはノイマンラインが見える。 オクタヘドライトは、ニッケル比が6.5–13%で、カマサイトとテーナイトの混合物である。カマサイトとテーナイトは正八面体構造を作るため、断面にはウィドマンシュテッテン構造が現れる。オクタヘドライトは、ウィドマンシュテッテン構造のバンドの幅により、最粗粒 (coarsest, Ogg)、粗粒 (coarse, Og)、中粒 (medium, Om)、細粒 (fine, Of)、最細粒 (finest, Off)、プレスティック (Opl) に分類される。大まかに言って、ニッケルが少ないほど粗粒になる。 アタキサイトは、ニッケル比が13%以上で、テーナイトと微量のカマサイトの細粒混合物、つまりプレッサイトからなる。内部には顕著な構造がなく、肉眼での判別は難しい。
※この「構造的分類」の解説は、「鉄隕石」の解説の一部です。
「構造的分類」を含む「鉄隕石」の記事については、「鉄隕石」の概要を参照ください。
- 構造的分類のページへのリンク