構造条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 14:11 UTC 版)
「新安全閉じ込め構造物」の記事における「構造条件」の解説
新閉じ込め構造物は内寸高さ92.5mのアーチ状鋼構造で、内側の弦は外側の弦から12m離して設置されている。アーチ部の幅は内寸245m、外寸270mである。アーチの寸法は、石棺を解体するための装置の妨げにならないよう定められている。12.5m幅のアーチ13個を組み上げた12区画からなり、全長は150mである。両端は既存の原子炉建屋に支持されることなく垂直の壁が設けられている。 アーチは鋼管を組んで作られており、外側には3層構造の外装パネルが取り付けられている。この外装パネルは両端の壁にも使用されている。アーチの内側は鋼管の間に放射性ダストが溜まるのを防ぐため、ポリカーボネート(レクサン:Lexan)が張られている。 アーチの大部分は4号機原子炉建屋の180m西側にある組立サイトで組み立てられた。鋼管には降伏応力2,500kg/cm2以上の高強度鋼が用いられ、コスト低減と構造重量削減が図られている。 また、屋根部分に空間を設けて内気温を外気温より高く保つことで、結露による腐食を防ぐ工夫がなされている。
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