極性分子結晶の溶解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 05:23 UTC 版)
分子結晶の結晶エネルギーは分子間力のうち、ファンデルワールス力、双極子相互作用および水素結合に起因する。これらの結晶の結合力はイオン結晶に比べると格段に弱いものの、分子量が増大するほど結晶エネルギーは(すなわち融点も)大きくなる。極性分子結晶のうち分子量の小さいもの、あるいは多数の水素結合を有するものは水に溶けやすい。分子量の小さいものは水和する表面が相対的に広い場合に水に溶解する。酢酸エチルはアセトンよりも極性の絶対値は大きいが分子量が大きく水和しない領域が大である。そのため水和の寄与がほとんどなく、水に溶解しない。糖などある程度の分子量以上では、極性分子結晶は水素結合の存在が多い場合に水に溶解する。
※この「極性分子結晶の溶解」の解説は、「水溶液」の解説の一部です。
「極性分子結晶の溶解」を含む「水溶液」の記事については、「水溶液」の概要を参照ください。
- 極性分子結晶の溶解のページへのリンク