業種による相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 01:23 UTC 版)
効率性指標は、同一企業での時系列変化を見たり、同業他社間で比較したり、業種の平均値と比較したりして分析に活用する。業種の平均値としては、例えば中小企業庁が調査・公表しているデータを利用することができる。ただし業種が異なれば経営環境も異なってくるため、指標の数値を単純比較することはできない。 例えば、小売業の売上高利益率は概して低い。これは業種全体として薄利多売を志向していることが多いためである。一方、小売業の資本回転率は一般に高水準となっている。このため、結果として資本利益率は他の業種とさほど差がない。 また、売上高売上総利益率に関していえば、製造業の中でも、食品製造業や製紙業などの成熟市場においては概して低く、製薬業では高い。しかし、製薬会社は多額の研究開発費を支出するため、売上高営業利益率においてはそれほど差がなくなる。
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