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梯明秀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 06:54 UTC 版)

梯 明秀(かけはし あきひで、 1902年7月16日 - 1996年4月14日)は、日本の哲学者立命館大学名誉教授

ヘーゲルマルクスを専門とし、京都学派左派の戦時下抵抗思想と三木哲学批判で知られる[1]

略歴

徳島県出身。1928年[2]京都帝国大学文学部哲学科(社会学)卒。西田幾多郎田辺元にも師事。唯物論研究会に所属するが、1938年に検挙され転向。戦後は第六高等学校教授を経て、1950年に立命館大学教授[3]。1959年「資本論の学的体系性 マルクス主義経済哲学の基礎づけのために」で立命館大学経済学博士立命館大学経済学部教授、1963年定年退任、名誉教授。橘女子大学教授。1964年に廃止された立命館大学吉田寮の寮監を務めていた[1]

著書

  • 『物質の哲学的概念』(政経書院) 1934
  • 『社会起源論』(三笠書房、唯物論全書) 1936
  • 『文化社會學の諸相』(早瀬利雄, 武田良三共著、社會學研究會編、同文舘) 1947
  • 資本論弁証法的根拠』(高桐書院) 1948
  • 『社会と弁証法』(玄林書院) 1949
  • 『社会の起原』(日本評論社) 1949、のち青木文庫
  • 『戦後精神の探求 告白の書』(理論社) 1949
  • 『資本論の学問的構造』(弘文堂) 1951
  • 『現代の唯物世界観 社会と弁証法』(法律文化社、新文化選書) 1952 2版
  • 『社会科学』(三和書房) 1956
  • 『ヘーゲル哲学と資本論』(未来社) 1959
  • 『資本論への私の歩み』(現代思潮社) 1960
  • 『経済哲学原理』(日本評論新社) 1962
  • 『社会科学の学問的構造 社会と弁証法』(雄渾社) 1966
  • 『全自然史的過程の思想 私の哲学的自伝における若干の断章』(創樹社) 1980
  • 「梯明秀経済哲学著作集」全5巻(未來社) 1982 - 1987
第一巻 -『総括的序論・物質の哲学的概念』
第二巻 -『社会の起源・三木哲学からの離反』
第三巻 -『社会と弁証法』
第四巻 -『社会科学の体系的把握をめざして』
第五巻 -『西田・田辺両哲学と私の立場』

脚注

  1. ^ a b 梯明秀先生生誕100年・没7周年記念第13回吉田寮寮友会総会を開催!! | 立命館大学校友会”. 2021年12月29日閲覧。
  2. ^ 梯 明秀とは - コトバンク
  3. ^ 日本人名大辞典+Plus, デジタル版. “梯明秀とは”. コトバンク. 2021年12月29日閲覧。

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