格付けの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 15:28 UTC 版)
「シャトー・ムートン・ロートシルト」の記事における「格付けの変遷」の解説
1855年のボルドーワインの格付けは、ブドウ園のワインの当時の市価に基づいて決められていたが、シャトー・ムートン・ロートシルトはただ1つの例外となった。ムートンの市価はシャトー・ラフィット・ロートシルトと似通っていたにもかかわらず、第1級格付けからムートンは除外されたのである。当時のシャトー所有者であるフィリップ男爵は、これを「恐ろしい不正」と評した。一般には、格付けの直前にシャトーがイギリス人に買われ、フランス人の所有ではなくなっていたからだと信じられている。 シャトーの有力かつ強力な所有者による長年のロビー活動の結果、1973年6月21日、当時農業大臣であったジャック・シラクがムートンに対して第1級(プレミエ・クリュ)への昇格を認める省令に署名するに至った。これは1855年の格付けを変更させた唯一の例である(1856年のシャトー・カントメルルの追加を除く)。 格付けの昇格を受け、ラベルに記載されている標語が下記のように変更された。 昇格前:第1級たり得ず、第2級を肯んぜず、そはムートンなり (Premier ne puis, second ne daigne, Mouton suis.) 昇格後:今第1級なり、過去第2級なりき、されどムートンは不変なり (Premier je suis, Second je fus, Mouton ne change.)
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