根占献一とは? わかりやすく解説

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根占献一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 21:59 UTC 版)

根占 献一(ねじめ けんいち、1949年 - )は、日本ルネサンス文化史・思想史研究者。学習院女子大学名誉教授。現在、星槎大学講師(非常勤)。

来歴

玉名市立玉名中学校、熊本県立熊本高等学校早稲田大学第一文学部西洋史)を経て、早稲田大学大学院文学研究科修士課程に進み、同大学院同研究科博士課程満期退学。同大学、大学院では歴史家鈴木成高、ドイツ近代史家村岡晢、西欧中世史家野口洋二の指導を受ける。博士(文学)早稲田大学)。

江戸時代、系譜上、加治木島津家の配下にあった家門に属し、名字の本貫地が鹿児島県の史的地名(禰寝[根占] 旧根占町)に由来するため、その歴史にも取り組む。中世の豪族根占氏や根占氏直系で幕末明治初頭の重要人物のひとり小松帯刀への関心はその一環である。

東西文化・思想交流の視点からイエズス会の布教活動に注目し、西欧のルネサンス概念を超える広がりをここに見ようとしている[1]

受賞歴

業績

著作・論文執筆や翻訳などの学術中心の活動を展開。特に人文主義(ヒューマニズム)といわれるフマニタス研究に学問上の特色がある[2]

主要著書

  • 『イタリア・ルネサンスの霊魂論』(編著・編訳 三元社、1995年、新装版2013年)
  • 『ロレンツォ・デ・メディチ - ルネサンス期フィレンツェ社会における個人の形成』(南窓社、第1版1997年、第2版1999年、第3版2022年)。マルコ・ポーロ賞受賞作品
  • 『東西ルネサンスの邂逅 - 南蛮と禰寝氏の歴史的世界を求めて』(東信堂、1998年)
  • 『フィレンツェ共和国のヒューマニスト - イタリア・ルネサンス研究』(創文社、2005年10月。講談社オンデマンド)
  • 『共和国のプラトン的世界 - イタリア・ルネサンス研究 続』(創文社、2005年11月。講談社オンデマンド)
  • 『ルネサンス精神への旅 - ジョアッキーノ・ダ・フィオーレからカッシーラーまで』(創文社、2009年。講談社オンデマンド)
  • 『イタリアルネサンスとアジア日本 - ヒューマニズム・アリストテレス主義・プラトン主義』(知泉書館、2017年)
  • 『ルネサンス文化人の世界 - 人文主義・宗教改革・カトリック改革』(知泉書館、2019年)

翻訳(共訳)

出典




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