核燃料サイクル政策の検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 18:14 UTC 版)
「核燃料サイクル」の記事における「核燃料サイクル政策の検討」の解説
2005年に「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」の見直しが行われ、以下の四つのシナリオが検討された。 シナリオ1 全量再処理(現行路線) 使用済み核燃料は六ヶ所再処理施設で再処理を行う。処理能力を超えた分は中間貯蔵を経た上で同じように再処理を行う。 シナリオ2 部分再処理 使用済み核燃料は六ヶ所再処理施設で再処理を行う。処理能力を超えた分は中間貯蔵を経た上でそのまま埋設して直接処分する。 シナリオ3 全量直接処分(ワンススルー) 使用済み核燃料はすべて中間貯蔵を経た上でそのまま埋設して直接処分する。アメリカ、ドイツ等で採用。 シナリオ4 当面貯蔵 使用済み核燃料はすべて当面の間中間貯蔵する。 なお、内閣府から2005年10月14日に発表された「原子力の研究、開発及び利用の推進(原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画)」の事後評価には、どのシナリオが最適であるかの結論が述べられておらず、わずかに原子力の推進にはプルトニウム、ウラン等の有効利用が適切であると触れられているのみである。 なお、シナリオ3は再処理を行わないという選択であり、これは核燃料リサイクル政策の中止を意味する。
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