柴田俊幸とは? わかりやすく解説

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柴田俊幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/30 00:28 UTC 版)

柴田 俊幸
生誕 (1986-07-11) 1986年7月11日(39歳)
日本 香川県高松市
学歴 香川県立高松高等学校ニューヨーク州立大学音楽学部卒業後、シドニー大学大学院音楽学部研究特待生を経て、アントワープ王立音楽院英語版修士課程、ゲント王立音楽院上級修士課程
ジャンル クラシック音楽
職業 フルートフラウト・トラヴェルソ奏者
公式サイト toshiyuki-shibata.com
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柴田 俊幸(しばた としゆき、Toshiyuki Shibata、1986年7月11日 - )は、パリ在住の日本の音楽家フルートフラウト・トラヴェルソ奏者、プロデューサーとして国内外で幅広く活動する。 パリ近郊のオーベルヴィリエ・ラ・クルヌーヴ地方音楽院古楽科講師。

略歴

学歴

香川県立高松高等学校卒業。大阪大学外国語学部英語専攻中退。ニューヨーク州立大学音楽学部卒業後、 シドニー大学大学院音楽学部研究特待生を経て、アントワープ王立音楽院(英語: Royal Conservatoire Antwerp修士課程、ゲント王立音楽院上級修士課程を修了。

略歴

  • アントワープ王立音楽院英語版図書館・フランダース音楽研究所の研究員として勤務した[1]
  • 2017年、「たかまつ国際古楽祭」を芸術監督兼プロデューサーとして立ち上げ[2][3]、現在芸術監督をつとめる[3][4]
  • 2019年、ベルギーのビーロック・オーケストラ(英語: B'Rock Orchestraの日本ツアーのソリストとしてリコーダー奏者でDECCAアーティストのルーシー・ホルシュ(英語: Lucie Horschと参加、凱旋公演を行った。(レクザムホール、長久手市文化の家、武蔵野市民会館)
  • 2020年、ベートーヴェン生誕250周年記念事業「せとうち国際古楽祭2020 〜粋な古楽!〜」を企画するも、コロナ禍で中止。5月15日に香川県が緊急事態宣言を解除した日に、客宅を訪問して1対1の演奏会を開く「デリバリー古楽」を企画[1][5]。密を避けた環境での演奏会の先駆けとして、国内外のメディア計18社の取材を受けるなど多くの注目を集めた。
  • 2023年、ドイツ三大バッハ音楽祭の一つである「テューリンゲン・バッハ週間」にて鍵盤楽器奏者のアンソニー・ロマニウクと一緒にリサイタル公演を行う。
  • 2024年1月、ベルギーのヘント市にて「能登半島地震義援コンサート」の発起人の1人として共同でプロデュース。シギスヴァルト・クイケンと一緒に演奏し、100万円を超える収益を公益財団法人ほくりくみらい基金に贈った[6]
  • 同年2月、フィリピンのラス・ピニャス市で開催されていた「第49回国際バンブーオルガン・フェスティバル」にベルギーからの使節団の講師として参加。J.S.バッハの「ヨハネ受難曲」完全版のフィリピン初演における指導と演奏を行う。その様子が日刊まにら新聞に特集される[7]
  • 2025年8月、アンソニー・ロマニウクと日本ツアーを予定(豊田市能楽堂、高崎芸術劇場、KOBE国際音楽祭2025、山口南総合センター 、サントリーホール)。

主な演奏歴

ブリュッセル・フィルハーモニック、ベルギー室内管弦楽団、ラ・プティット・バンド、イル・フォンダメント、ル・コンセール・ロラン、ヴォクス・ルミニス(英語: Vox Luminisなどに参加し欧州各地で演奏活動を広げる。

メディア

ディスコグラフィー

  • バッハとその息子たちによるフルート・ソナタ集(Channel Classics, 2025)
  • J.S.バッハ:フルート・ソナタ集/バッハによるファンタジアとインプロヴィゼーション(Fuga Libera, 2022)レコード芸術2022年4月号「特選盤」、レコード“裏”アカデミー賞に選出
  • C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ集(ET'CETERA, 2019) レコード芸術2019年11月号 輸入盤CD「今月の特選盤」に選出
  • Flauto Accompagnato - Patrick Beuckels(traverso)、Elisabeth Joyé(clavecin)、Romina Lischka(viole de gambe)、Dirk Vandaele(violon)、Toshiyuki Shibata(traverso)

TV

寄稿

  • 読売新聞夕刊「古楽」の流儀 連載(2025年7月23日より全4回)
  • Webメディア『Freude』 「古楽の終焉」(アルテスパブリッシング)書評
  • 音楽の友(音楽之友社
  • 管楽器の専門月刊誌「PIPERS」(杉原書店)
  • 『THE FLUTE』(アルソ出版)
  • ONTOMO(音楽之友社Webマガジン)
    • ベートーヴェンとベルギー[8]
    • べートーヴェンとフルート[9]
    • 芸術を理解する必要はない。感じ、楽しむ——古楽奏法の革命家シギスヴァルト・クイケン[10]

脚注

出典

  1. ^ a b “コロナに負けるな! デリバリー・コンサートのプロジェクトを立ち上げたある演奏家の挑戦”. クラシック音楽情報ポータル「ぶらあぼONLINE」. (2020年5月26日). https://ebravo.jp/archives/65354 
  2. ^ “スランプの奏者も救った…モダン楽器にない「古楽」の魅力とは? (2/3)”. AERA dot. (アエラドット). (2018年9月29日). https://dot.asahi.com/articles/-/126606?page=2 
  3. ^ a b “柴田俊幸(フルート/フラウト・トラヴェルソ/たかまつ国際古楽祭芸術監督)”. クラシック音楽情報ポータル「ぶらあぼONLINE」. (2021年8月21日). https://ebravo.jp/archives/97263 
  4. ^ “ヒッピー文化とダンス音楽とジャズ……すべてに通じる古楽の魅力”. OCEANS オーシャンズウェブ. (2019年9月26日). https://oceans.tokyo.jp/lifestyle/2019-0926-6/ 
  5. ^ “「虚無僧みたい」「現代アート」これが新型コロナ時代の演奏会…!ある音楽家の挑戦”. BuzzFeed - バズフィードジャパン. (2020年5月20日). https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/mitaiatokoregawithkoronanoaruno 
  6. ^ また音楽を届けにいく 能登半島地震で国内外のクラシック界が支援:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年1月29日). 2024年9月7日閲覧。
  7. ^ アジア人として「古楽」を広めたい。フルート奏者 柴田俊幸氏インタビュー”. フィリピンの生活情報誌 | ナビマニラ. 2024年9月7日閲覧。
  8. ^ “ベートーヴェンとベルギー”. Webマガジン「ONTOMO」. (2020年3月23日). https://ontomo-mag.com/article/column/weeklybeethoven-14-20200323/ 
  9. ^ “べートーヴェンとフルート”. Webマガジン「ONTOMO」. (2020年6月19日). https://ontomo-mag.com/article/column/beethoven-and-flute/ 
  10. ^ “芸術を理解する必要はない。感じ、楽しむ——古楽奏法の革命家シギスヴァルト・クイケン”. Webマガジン「ONTOMO」. (2020-0918). https://ontomo-mag.com/article/interview/sigiswald-kuijken-202009/  {{cite news}}: |date=の日付が不正です。 (説明)

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