松原石(Matsubaraite)

新潟県糸魚川市小滝川
Sr4TiTi4Si4O22 画像の幅約1cm
ラベンダー・ヒスイと呼ばれる薄紫色のヒスイに入った黒色の点
の中に松原石と蓮華石が含まれています。
松原石は2000年にIMAにより新鉱物として承認された鉱物で、
国立科学博物館の松原聰博士にちなんで名付けられました。
松原石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/02 13:24 UTC 版)
松原石(まつばらせき、 Matsubaraite)は、2002年に発表された日本産新鉱物で、フォッサマグナミュージアムの鉱物学者、宮島宏などにより、新潟県糸魚川市青海地域で採取されるヒスイから発見された[1]。化学組成はSr4Ti5(Si2O7)2O8。単斜晶系でチェフキン石スーパーグループ・チェフキン石サブグループに属する。国立科学博物館の鉱物学者、松原聰の記載鉱物学への貢献をたたえて命名された。記載地の新潟県糸魚川市小滝川と、岡山県新見市大佐山でしか発見されていない。
松原石のチタンが一つジルコニウムに置換すると、蓮華石(Sr4ZrTi4(Si2O7)2O8)となる。
脚注
- ^ Hiroshi MIYAJIMA; Ritsuro MIYAWAKI and Kanako ITO (2002). “Matsubaraite, Sr4Ti5(Si2O7)2O8, a new mineral, the Sr-Ti analogue of perrierite in jadeitite from the Itoigawa-Ohmi district, Niigata Prefecture, Japan”. European Journal of Mineralogy 14 (6): 1119-1128. doi:10.1127/0935-1221/2002/0014-1119. ISSN 0935-1221. NAID 80015668170 .
参考文献
- 松原聰「新鉱物発見物語」、自分の名前を石に付けられない-松原石、2006年、岩波書店。ISBN 4-00-007455-5
関連項目
外部リンク
松原石と同じ種類の言葉
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