東京工業大学への納入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:26 UTC 版)
「ETAシステムズ」の記事における「東京工業大学への納入」の解説
1988年、日本の東京工業大学はETA10を導入した。これは東京工業大学の情報処理センターとしては初めてのスーパーコンピュータの導入である。通常、初めての導入ともなれば失敗しないように実績のあるマシンを選択するものだが、ETA10が選択されたことにはいくつかの要因があった。まずETA10のカタログ性能10GFLOPSは当時としてはずば抜けていた。そして当時、米国と日本は貿易摩擦問題があり、その象徴としてスーパーコンピュータの貿易不均衡について米国が日本に圧力をかけていた(日米スパコン貿易摩擦)。以上のことから導入が決定されたのである。 しかし、納入されたETA10は非常に故障が多いため8ウェイのマルチプロセッサマシンとしてはなかなか使えず、結果として8台の1.25GFLOPSのシングルプロセッサマシンとして使われていたと言われている。後に東京工業大学はCray C916を導入。こちらは故障もなく稼動し、利用率も高かった。
※この「東京工業大学への納入」の解説は、「ETAシステムズ」の解説の一部です。
「東京工業大学への納入」を含む「ETAシステムズ」の記事については、「ETAシステムズ」の概要を参照ください。
- 東京工業大学への納入のページへのリンク