東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップとは? わかりやすく解説

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東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/25 15:45 UTC 版)

中央アジア、東アジア・オーストラリア、西太平洋のフライウェイ。EAAFは中央の水色のエリア。

東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(ひがしアジア・オーストラリアちいきフライウェイ・パートナーシップ, 英語: East Asian-Australasian Flyway Partnership, EAAFP)は、渡り鳥やその生息地の保全を連携して行う国際的なパートナーシップ。主要な渡りルート(フライウェイ、英:Flyway)のひとつである「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」 (East Asian–Australasian Flyway, EAAF) をカバーしている[1][2]

解説

EAAFは9つある世界の主要なフライウェイのひとつで、ロシア東部やアラスカから、北東アジア東南アジアオセアニアの計22か国を含むエリア。このエリアで対象となる渡り鳥性水鳥は210種以上、個体数は5000万羽以上と推定されている[1][3]

日本・オーストラリア両政府と国際湿地保全連合(英:Wetlands International)は、「アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づき1996年から2006年にかけて渡り鳥の保全に関する取り組みを行った。この後続となる新たな枠組みとして、2006年11月6日にEAAFPが発足した。事務局は韓国の仁川広域市に所在する[4]

2025年時点で、日本を含む18カ国の政府機関(環境担当省庁)、国際自然保護連合(IUCN)やラムサール条約などの国際機関・協定、NGOなど、計42の組織が参加している[2]

ネットワーク参加地

この枠組みに参加している湿地を「ネットワーク参加地」 (Flyway Network Site, FNS) [5]、参加地域網を「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」と称する[1][5]。EAAFには「渡り性水鳥にとって国際的に重要」とされる湿地が1,000か所以上あり[1]、2025年時点で156か所が参加地に加わっている[2]。日本の参加地は34か所あり[6]、最新の参加地は2021年10月に加わったサロベツ湿原である[7]

日本

2025年時点で、以下の34か所の湿地が参加している[6][8]

脚注

出典

  1. ^ a b c d 東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)”. EAAFP. 環境省. 2025年10月18日閲覧。
  2. ^ a b c About EAAFP” (英語). East Asian-Australasian Flyway Partnership. 2025年10月18日閲覧。
  3. ^ 渡り鳥の保護”. バードライフ・インターナショナル東京. 2025年10月18日閲覧。
  4. ^ 東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)について” (pdf). 環境省. 2025年10月18日閲覧。
  5. ^ a b 各種取組 渡り性水鳥重要生息地ネットワーク”. EAAFP. 環境省. 2025年10月18日閲覧。
  6. ^ a b 日本のネットワーク参加地(地図)”. EAAFP. 環境省. 2025年10月18日閲覧。
  7. ^ 東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)第11回パートナー会議の結果概要について”. 報道発表. 環境省 (2023年3月23日). 2025年10月18日閲覧。
  8. ^ 日本のネットワーク参加地一覧”. EAAFP. 環境省. 2025年10月18日閲覧。

関連項目

外部リンク




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