材料別の一般的傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 23:22 UTC 版)
靱性が大きいとは、材料の強さ(引張強さや降伏点)と延性が共に大きいことを意味する。強さがあっても延性が小さい材料は脆性破壊が問題となり、延性があっても強さが小さい材料は何かを支える構造用材料として使いにくい、という欠点があるため高靱性材料が求められる。 材料の高強度化に伴い、一般に靱性が低下する傾向にある。セラミックス材料などと比較して金属材料は高靱性であることが長所である。セラミックスは高強度だが延性が小さい典型的な脆性材料である。ただし、ジルコニアの一種である部分安定化ジルコニアはセラミックス材料ながら高い靱性を有しており、セラミックス材料の高靱性化も研究されている。金属材料の中でも、鉄鋼材料は安価ながらに強度と靱性を備えており構造材料として広く使用されている。
※この「材料別の一般的傾向」の解説は、「靱性」の解説の一部です。
「材料別の一般的傾向」を含む「靱性」の記事については、「靱性」の概要を参照ください。
- 材料別の一般的傾向のページへのリンク