有久寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 05:53 UTC 版)
有久寺は真言密教の寺院である。本尊は石造の薬師如来座像で江戸時代の作である。薬師堂は嘉永7年(1854年)に再建されたもので、棟札が残っている。この棟札によると、志固源蔵が冷泉の効能が著しいとして寒中念仏を行い、石仏を作り薬師堂を寛政8年(1796年)に建てたという。 寺名・温泉名の「有久寺」とは、当地に神社と寺院がともに存在したことから、「有宮寺」(ありぐうじ)と呼ばれたことに由来するとされる。『北牟婁郡地誌』には原名が「百宮寺」とある。 毎年11月12日に火渡り神事と呼ばれる祭礼を行う。10時半頃より「御瀧神事」から開始し、薬師堂に参拝した後、堂の奥にある滝で滝行を行う。滝行の後、斎灯護摩を焚き、護摩の後に丸太を渡し、行者や一般の参加者が火渡りを行う。最後に餅まきが行われて祭事は終了する。
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