最小旋回半径
クルマが、最大ハンドル角で徐行したときに描く軌跡の半径をいう。クルマの各部分で定義できるが、JISでは、外側車輪、内側車輪、外側車体、内側車体の最小旋回半径を採用している。このうち、外側車輪最小旋回半径を単に最小旋回半径ともいう。最小旋回半径は、タイヤの横滑りを無視できる極低速で得られるため、前輪操舵のクルマでは前左右輪の最大実舵角、ホイールベース、前後トレッドなどで幾何学的に決まる。4WSでは、これに後輪の操舵が加わり、一般により小さい旋回半径を得ている。またFF車はFR車に比べ最大実舵角を大きくとりにくく、最小旋回半径が大きくなる傾向にある。試験方法はJIS D1025で規定されているが、最大舵角を規制するストッパーの位置や構造によっては、保舵力によって変化したり左右で異なったりすることもあるので注意を要する。
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