時価主義(じかしゅぎ)
土地・株式などの資産を貸借対照表に記載する際、原価で記載することを原価主義と言う。原価とはそれを取得した時点の価格のことで、原価主義ではこの価格が簿価として帳簿に記載される。
これに対し、貸借対照表に資産を時価で記載することを時価主義と言う。土地・株式など、資産価値は時がたつにつれて値が変動するが、それを決算時の市場価格に基づいて帳簿に記載しよう、というものである。
最近、各国の会計制度は原価主義から時価主義へと移行しつつある。特にヨーロッパを中心に時価主義が採用されており、時価主義が国際標準となってきている。これは、投資家への判断材料をより完全にするためである。
原価主義の場合、簿価と市場価格の差として「含み益」や「含み損」が生じる。そうすると、投資家にとっては、資産・負債の判断が不完全になる。
これが時価主義では簿価がそのまま実際の価格であり、企業の財務実態が明快である。投資家にとっては、資産・負債の判断がより完全になる。
(2000.05.26更新)
時価主義
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