春の色目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:09 UTC 版)
五節より春まで着る。 紫の匂(むらさきのにほひ):濃紫(濃紫)・紫(紫)・同・淡紫(淡紫)・上より淡く・紅 紫の薄様(むらさきのうすよう):紫(紫)・淡紫(淡紫)・上より淡く・白(白)・同・白。(薄様は濃→淡→白のグラデーション) 裏陪紅梅(うらまさりこうばい):淡紅梅(紅梅)・同・同・同・同・青。(裏陪とは裏地が表地の同系色でより濃い色のこと) 山吹の匂(やまぶきのにほひ):朽葉(濃黄)・淡朽葉(黄)・同・上より淡く・黄(上の表地と同じ淡朽葉)・青 裏山吹(うらやまぶき):黄(濃朽葉)・同・同・同・同・青(「裏山吹」は「山吹」の色目を逆にしたもの) 花山吹(はなやまぶき):淡朽葉(黄)・同・同・同・同・青 梅染め(むめぞめ):白(濃蘇芳)・同・同・同・同・青(下の梅重が紅梅ならば、こちらは白梅か) 梅重ね(むめがさね):淡紅梅(淡蘇芳)下より淡く・同・紅梅(蘇芳)・紅(紅)・濃蘇芳(濃蘇芳)・濃紫。(単は青でもよし) 雪の下(ゆきのした):白(白)・同・紅梅(蘇芳)・淡紅梅(淡蘇芳)・より淡く・青。(「雪の下」は雪の下の紅梅の略) 紫村濃(むらさきむらご):紫(紫)・淡紫(淡紫)・より淡く・濃青(濃青)・淡青(淡青)・紅 二つ色(ふたついろ):薄色(薄色)・同・黄(紅)・同・萌黄(萌黄)・紅単重。(薄色は薄紫。単重は単を捻り重ねるもの。上に萌黄を重ねたり、色を増やすために紅梅をはさんだりする) 色々(いろいろ):薄色(薄色)・萌黄(萌黄)・紅梅(蘇芳女房)・黄(紅)・蘇芳(濃蘇芳)・紅(薄色はごく淡い紫、蘇芳女房は不明。別記事の混入か?この重ねは「桜躑躅」と称して「桜」の色目の袿「桜萌黄」の色目の小袿「樺桜」の色目の唐衣を着る事もある)
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