映画やテレビにおけるダブル・ミーニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 22:59 UTC 版)
「ダブル・ミーニング」の記事における「映画やテレビにおけるダブル・ミーニング」の解説
現代ではダブル・ミーニングは映画やテレビでも用いられている。 多くの国でそれぞれ放送コードや放送禁止用語などが設定されているが、性的なダブルミーニングは、それらのコード(ルール)を形式上遵守しつつも意味的にはその種の意味を視聴者に伝えたりほのめかすことを可能にしている。『007』シリーズでは性的なダブルミーニングが多用されている。例えば、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)で、ジェームズ・ボンドがデンマーク人女性とベッドにいるところにミス・マネペニー(Miss Moneypenny)から電話がかかってくる場面で、ボンドが自分のデンマーク語を磨いていたところだと言い訳すると、ミス・マネペニーがすかさずこう切り返す。 You always were a cunning linguist, James.(あなたって昔からずる賢い言語学者だったわね、ジェームズ) 「cunning linguist(ずる賢い言語学者)」が「cunnilingus(クンニリングス)」に聞こえれば、これはダブル・ミーニングになる。 またシリーズ作品のタイトル「Octopussy オクトパシー」は、基本的に「octopus オクトパス(=タコ)」の親しみを込めた呼び方(≒「タコちゃん」)と解釈でき、また同時に「octo(=8つの、8人の)+ pussy」、つまり「8人の女」という意味だとも解釈できる。 『羊たちの沈黙』(1991年)でのハンニバル・レクターの台詞「having an old friend for dinner(ディナーのための旧友を持っている)」もダブル・ミーニングである(「旧友とディナーをとっている」と「ディナーに旧友を食べる」)。
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