早期発症型OCD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 10:56 UTC 版)
「強迫性障害の原因」の記事における「早期発症型OCD」の解説
小児期や思春期に発現する早期発症型OCDは、成人発症型OCDとは病因的に異なるOCDのサブタイプ(亜型)である。早発型OCDの患者は、トゥレット障害や他のチック症の発症率が高いことが研究でわかっていることから、この早発型OCDはチック症やトゥレット障害と遺伝的に関連していると報告されている。家族性関連研究では早期発症型OCDは家族性及び恐らく遺伝的リスクの増加と相関があると示唆されている。小児期や思春期にOCDを発症した発端者の親族間でのOCD・無症状OCDの割合は、成人期にOCDを発症した発端者の親族間の少なくとも2倍であった。他の研究でも、発端者の発症年齢と近親者のOCDリスクとの間には逆相関があることが示されている。結果的に2種類のOCDには異なる遺伝メカニズムが存在する可能性があるため、候補遺伝子の検査時には発症年齢を管理する必要が出てくる可能性がある。
※この「早期発症型OCD」の解説は、「強迫性障害の原因」の解説の一部です。
「早期発症型OCD」を含む「強迫性障害の原因」の記事については、「強迫性障害の原因」の概要を参照ください。
- 早期発症型OCDのページへのリンク