日本の印象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/07 13:24 UTC 版)
| 『日本の印象』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| デイヴ・ブルーベック・カルテット の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | 1964年6月16日 - 17日 ニューヨーク、CBS30丁目スタジオ |
|||
| ジャンル | ジャズ | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | コロムビア CS 9012 |
|||
| プロデュース | テオ・マセロ | |||
| デイヴ・ブルーベック・カルテット アルバム 年表 | ||||
|
||||
| 専門評論家によるレビュー | |
|---|---|
| レビュー・スコア | |
| 出典 | 評価 |
| Allmusic | |
| The Penguin Guide to Jazz Recordings | |
『日本の印象』(にほんのいんしょう、Jazz Impressions of Japan)は、デイヴ・ブルーベック・カルテットの1964年のアルバム。このアルバムは、1曲を除いて1964年6月16日から17日にかけて、CBS30丁目スタジオで収録されたが、「禅・イズ・ホエン (Zen Is When)」は、1960年1月30日に収録されたものである。発売日は、1964年8月10日であった。リマスター盤CDのカバー裏面によれば、このアルバムは2001年にCDで再発されるまで、長く廃盤状態が続いていたが、その後は、2008年、2009年にも再発されている[2]。
アルバムのブックレットで、ブルーベックは、カルテットの日本への旅について語っており、アルバムに収録された各曲について、例えば、この曲は何にインスパイアされたのか、などについて、感動的で興味深い情報を提供している。実際、このアルバムは、一種の旅日記になっている。ブルーベック自身は、この企画について次のように述べている。「このアルバムの楽曲は、1964年春のカルテットの日本ツアーから受けた個人的な印象である。短い訪問期間しか持たない者は、新奇なものすべてを吸収し、理解することなど望むべくもない。風景も音も、新鮮な異国情緒をもって、新しい気づきの感覚を呼び起こさせる。私たちが用意した音楽は、そうした、ささやかながら長く続く印象を伝えようと試みたものであり、それは詩人が、自身が経験した場面を、読者が感覚することを期待するのと同様なのである。詩とは、感覚を示唆するものである。」[4]
「琴ソング (Koto Song)」は、このアルバムの収録曲の中で唯一、ブルーベックの定番曲となり、後年にも様々な機会に繰り返し録音された。
収録曲
特記のない限り、全曲ともデイヴ・ブルーベック作曲。
- トーキョー・トラフィック - "Tokyo Traffic" - 5:52
- ライジング・サン - "Rising Sun" - 4:42
- トキのテーマ - "Toki's Theme" (From the CBS-TV series Mr. Broadway) - 2:10
- フジヤマ - "Fujiyama" - 5:05
- 禅・イズ・ホエン - "Zen Is When" (Bud Freeman, Leon Pober) 2:53
- 街が泣いている - "The City Is Crying" - 6:02
- 大阪ブルース - "Osaka Blues" - 5:10
- 琴ソング - "Koto Song" - 3:02
パーソネル
- デイヴ・ブルーベック - ピアノ
- ポール・デスモンド - サクソフォーン
- ユージーン・ライト - ベース
- ジョー・モレロ - ドラム
脚注
出典
- ^ 2009 CD liner notes
- ^ a b Jurek, Thom. 日本の印象 - オールミュージック
- ^ Cook, Richard; Morton, Brian (2008). The Penguin Guide to Jazz Recordings (9th ed.). Penguin. p. 190. ISBN 978-0-141-03401-0
- ^ Original liner notes
外部リンク
- 日本の印象のページへのリンク