日本におけるFVNE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 10:05 UTC 版)
「仮想固定通信提供者」の記事における「日本におけるFVNE」の解説
古くは旧イー・アクセス(現ワイモバイル)やアッカ・ネットワークスによるADSL回線のISPへの卸売事業から始まる。イー・アクセス等は「回線事業者」と呼ばれ、エンドユーザーへのADSLサービス提供、インターネット接続性の提供、付帯電気通信事業(サーバー等)の提供をISPが行う形態である。この場合も物理的回線(メタル回線)はNTT東西が提供しており、イー・アクセス等のADSL回線事業者が局舎にコロケーション設備と、DSLAMを設置し、ISPまでの接続性を提供している。この場合、ユーザーにとっての契約窓口は卸提供を受けるISPであるため、ADSL回線事業者はFVNEの一形態といえる。 なお、Yahoo! BBにおいてはADSL回線事業とISPを兼ねておりFVNEは介在せず、またフレッツADSLにおいてはNTT参入規制の関係からNTT東西がメタル-ADSL回線-地域IP網までを提供し、ISPは地域IP網の相互接続点(POI)から先のインターネット接続性(バックボーン)を提供し、ユーザーはフレッツとISPの双方に契約を行うのでFVNEとは言えない。 その後FTTH等の光サービスが開始された。Bフレッツ等では、NTT東西が光回線および地域IP網(後のNGN)の網終端装置(POI)までを提供、ISPは地域IP網の相互接続点(POI)から先のインターネット接続性(バックボーン)を提供する形態である。さらに、auひかりや電力系通信事業者その他のFTTHサービスでは、自らをユーザーに対するISP窓口とし、主にNTT東西のダークファイバ等をアクセス回線に使用してFTTHサービスを開始した。これらの場合も前述のとおりFVNEの介在はない。
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