方言ニュース (ラジオ沖縄)とは? わかりやすく解説

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方言ニュース (ラジオ沖縄)

(方言ニュース から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 13:08 UTC 版)

方言ニュース
ジャンル 報道番組
放送方式 生放送
放送期間 1960年[1]9月20日[2] -
放送時間 月曜 - 金曜 13:00ごろから約5分間[3]
放送局 ラジオ沖縄
出演 上地和夫[3][4]
宮城葉子[4]
林京子[4]
公式サイト 公式サイト
特記事項:
番組は『ティーサージ・パラダイス』内での放送[3]
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方言ニュース』(ほうげんニュース)は、1960年[1]9月20日[2]からラジオ沖縄(ROK)で放送されている報道番組である。沖縄県沖縄本島沖縄方言(ウチナーグチ、首里・那覇方言)でニュースを伝えている[1]

概要

現在は『ティーサージ・パラダイス』内で13:00ごろから約5分間放送されているが[3]、以前は同時間帯に放送されていた『民謡の花束』とは独立して放送されていた。1998年から2001年まではCS放送の「はいさい!ラジオ506」でも放送していた。

ラジオ沖縄開局2か月後の1960年から放送されている長寿番組である[1][2]。ウチナーグチを地元のキャスターが担当し、琉球新報の記事をもとに沖縄県内のニュース・話題を取り上げる。当初は共通語を理解できない高齢層向けに開始された番組であり、共通語の普及によって「いつかは失われるべき番組」とされていた。しかし、共通語の普及によってウチナーグチを話せない地元住民が増え、一方でウチナーグチの良さが見直されるようになった現在では、沖縄方言に触れる機会を提供する番組という目的も担っている[3]。ラジオ沖縄の社是「ローカルに徹せよ」に象徴するからか、『民謡の花束』(1960年7月18日開始)とともに開局時から続く伝統番組であるだけに、放送曜日・時間・キャスターなども幾度か変更しながらも番組は継続している。

長年、小那覇全人と伊狩典子の2人が担当していたが[1]2010年10月15日から糸数昌和が加わり、小那覇が月曜日と水曜日、伊狩が火曜日と木曜日、糸数が金曜日という分担の3人体制となった。2012年4月から水曜日も糸数の分担となったあと、小那覇は同年12月26日限りで引退し、後任は上地和夫が務める[3]。また、伊狩は2017年3月28日で引退し[1][2]、後任は宮城葉子が務める[5]

番組は、ラジオ沖縄の公式ポッドキャストで配信されているほか、かつては携帯電話(いわゆるガラケー)でも有料のサービスを提供していた[6]NTTドコモiモード[6]auKDDI、沖縄県では沖縄セルラー電話)のEZweb向けにラジオ沖縄が提供するものであった(現在はいずれもサービスを終了)[6]

現在のキャスター

  • 上地和夫[4](うえち かずお、月曜・水曜・木曜担当[4]国立劇場おきなわ企画制作課専門員)[3]2013年1月9日 -
  • 宮城葉子[4](みやぎ ようこ、火曜担当[4]、「てぃーだぬふぁ童唄会」代表)[5]:2017年4月4日 -
  • 赤嶺啓子(あかみね けいこ、金曜担当

過去のキャスター

  • 金武良章(きん りょうしょう):放送開始 - 1968年3月(以後5年余中断)、首里方言
  • 仲井眞元楷(なかいま げんかい、仲井眞弘多の父):1973年7月 - 1982年1月、那覇方言
  • 大里徹(おおざと とおる)[7](新垣淑哲(あらかき よしてつ)ラジオ沖縄社長(当時)の芸名):1982年2月 - 9月(小那覇全人と2人で担当)、那覇方言
  • 小那覇全人(おなは ぜんじん、小那覇舞天の長男)[1][3]:1982年2月 - 2012年12月26日、那覇方言と首里方言の折衷
  • 伊狩典子(いかり ふみこ、火曜・木曜担当)[1][2][5]:1982年10月 - 2017年3月28日[5]、首里方言
  • 糸数昌和(いとかず まさかず、月曜・金曜担当、那覇市の金物卸商だるま商事創業者):2010年10月15日~2019年4月29日
  • 林京子[4](はやし きょうこ、金曜担当):2019年5月10日 -

脚注

  1. ^ a b c d e f g h “「やふぁやふぁ」と方言ニュース35年 伊狩典子さん、あす引退”. 琉球新報デジタル. (2017年3月27日). オリジナルの2017年3月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170327010239/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-467835.html 2023年4月2日閲覧。 
  2. ^ a b c d e radiko.jpの配信が続々スタート!沖縄発のおすすめラジオ番組”. radiko news (2017年10月24日). 2023年4月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h “小那覇さん“卒業” ROK「方言ニュース」キャスター30年”. 琉球新報デジタル. (2012年12月27日). https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-200781.html 2023年4月2日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h ラジオ番組表 2022年/秋号』三才ブックス、2022年11月1日、108頁。ISBN 978-4-86673-338-8 
  5. ^ a b c d “「にふぇーでーびたん」 伊狩さん、方言ニュース卒業”. 琉球新報デジタル. (2017年3月29日). オリジナルの2017年3月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170329084854/https://ryukyushimpo.jp/movie/entry-469226.html 2023年4月2日閲覧。 
  6. ^ a b c ラジオ沖縄がケータイサイト開設-方言ニュースや着声など配信”. 那覇経済新聞 (2007年9月26日). 2023年4月2日閲覧。
  7. ^ ラジオ沖縄編 『ラ・ラ・ラ、ラジオ沖縄 ♪ローカルに徹せよ』 ボーダーインク、2010年、146頁 ISBN 978-4-89982-186-1。読み方については2010年7月3日の小那覇全人による同内容の放送による。

関連項目

  • ROKニュース:方言ニュースオンエア以外の時間帯に同局で放送される通常の定時ニュース番組。県内関係のニュースで琉球新報社からの記事提供協力を受ける点は同じであるが、ニュース読みは同局の社員アナウンサーが担当、当然ながら標準語で放送される。 
  • 安盛の暁でーびる:「おはようふるさと便り」のコーナーで、琉球新報の地域面から特に気になった話題をパーソナリティの盛和子がウチナーグチで読み上げている。

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