新羅之記録とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 新羅之記録の意味・解説 

新羅之記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 07:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

新羅之記録』(しんらのきろく)は、日本歴史書江戸時代に幕命により編纂された松前家系図をもとに補筆して作成された記録。別称に「松前国記録」「新羅記」。

概要

寛永20年(1643年)、 幕命によって編纂された松前家系図を初代松前藩主松前慶広の六男景広が、正保3年(1646年)記述を補って作成した系図と史書を兼ねたものを、近江国園城寺(三井寺)境内の新羅神社に奉納したもので、寛永14年(1637年)の福山館の火災により焼失した記録を、記憶によってまとめたといわれており、他の記録と一致しない点が多く、信憑性や疑問が持たれている[1]。上下二巻の巻子本。

新羅源頼義の三男で、新羅明神で元服した常陸源氏甲斐源氏の祖である新羅三郎義光を意味し、同書の冒頭部には園城寺にある新羅明神の縁起に関する記述がある。 松前景広が、正保3年(1646年)に園城寺を訪れた際,寺僧から新羅明神の縁起を聞いたとされている。

写本に松前藩家臣近藤家に伝来した近藤家資料本がある。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 「新羅之記録 現代語訳」(無明舎出版)

参考文献

  • 松前景廣『新羅之記録 上』函館市中央図書館デジタル資料館。
  • 松前景廣『新羅之記録 下』函館市中央図書館デジタル資料館。
  • 『新北海道史 第1巻 概説』北海道、1981年。
  • 『新北海道史 第7巻 史料1』北海道、1969年。
  • 木村裕俊/訳 松前景廣/著『新羅之記録 現代語訳』無明舎出版、2013年3月15日。ISBN 978-4-89544-570-2
  • 松前町史編集室 編『松前町史 通説編 第1巻 上』北海道松前郡松前町、1984年。
  • 福島町史編集室 編『福島町史 (第2巻) 通説編上巻』北海道松前郡福島町、1995年。
  • むつ市史編さん委員会『むつ市史 近世 編』青森県むつ市、1988年3月31日。
  • 新藤透『松前景広『新羅之記録』の史料的研究』思文閣出版、2009年6月。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新羅之記録」の関連用語

新羅之記録のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新羅之記録のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新羅之記録 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS