斜坑でのスキップの使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 09:07 UTC 版)
「スキップ櫓」の記事における「斜坑でのスキップの使用」の解説
スキップには上側に車輪が取り付けられ、その状態の時に箱の下になる側と繋がる枠がはまり、枠が箱にはまった状態の時に下になる側にスキップに取り付けられている車輪よりも広い軌間の車輪が取り付けられている. 斜坑の最深部に設置されたメジュワリングポケットと呼ばれる計量ホッパーから、スキップに規定量の鉱物が投入される。このとき、地上側には鉱物を放出した状態のスキップがあり、竪坑でのドラム式捲揚機と同じように捲揚げると,地上側のスキップが降下し、積み込みが終わった地下のスキップが上昇する。 坑口から櫓に繋がる軌条を上昇すると、軌間が狭い軌条は水平に、幅の広い軌条はそのまま櫓の上へ進む形で設置されている。スキップに直接取り付けられた車輪が水平な軌条を進むのに対し、枠に取り付けられている車輪は枠とともに上昇する。その結果、前方が水平なまま後方のみ上昇することでスキップの箱は上下反転し、中の鉱物は櫓に取り付けられているホッパーへ落下する。 スキップ櫓を擁する斜坑は、日本では、海軍炭鉱の志免鉱業所の志免第八坑の本卸し坑口と住友忠隈炭鉱に設置例がある。因みに志免第八坑のスキップは,6.5トン積みであった.
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