数字布板による数字の標示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:04 UTC 版)
「布板信号」の記事における「数字布板による数字の標示」の解説
これらによって数字を標示するには、まず敵に対して正対して矩形布板を横に(長辺を左右方向にして)置き、その後方 2m に基板を置く。指数布板は、矩形布板及び基板の周囲に置いて、その位置によって数字が表される。以下、記述の便宜上、時計の文字盤の短針の位置で角度を示す。すなわち、かりに機上から見て、矩形布板が長辺を3時 - 9時の方向に置かれ、機上の見者は12時の方向を向いているとする。指数布板の置かれた位置が矩形布板の左下の頂点から見て9時の方向にあれば 8 であり、左上の頂点から見て10時30分の方向にあれば 9 であり、上辺の中央から見て12時の方向にあれば 0 であり、右上の頂点から見て1時30分の方向にあれば 1 であり、右下の頂点から見て3時の方向にあれば 2 である。また基板の左下の頂点から見て9時の方向にあれば 7 であり、左下の頂点から見て7時30分の方向にあれば 6 であり、下辺の中央から見て6時の方向にあれば 5 であり、右上の頂点から見て4時30分の方向にあれば 4 であり、右下の頂点から見て3時の方向にあれば 3 である。ただしたとえば 88 のように、同じ数字が2個重なる場合は、十位指数布板を基板の近くに置き、指数板の間隔は 3m とする。 今仮に、868 という数字を伝達しようとすると、矩形布板と基板をしかるべく置くことは上述の通りである。ついで、矩形布の手前左の頂点から9時の方向に 3m 隔てて百位指数布板を置き、800を表し、ついで、百位指数布板からさらに9時の方向に 3m 隔てて一位指数布板を置いて、8を表す。(矩形布、百位指数布板、一位指数布板は手前側長辺が一直線上に連なることになる)ついで、基板の手前左の頂点から7時30分の方向に十位指数布板を置き、60を表す。以上、5布板によって 868 が表される。なお、この場合でいえば、868は単なる数字ではなく暗号的な意味が与えられていることが多い。
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