教会旋法のドリア旋法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 18:37 UTC 版)
古代ギリシャの音楽理論は、ボエティウスの『音楽教程 De institutione musica』でラテン語に翻訳されて伝えられ、後に中世ヨーロッパの音楽理論家はこれを教会旋法と結び付けた。しかし、オクターヴ種と教会旋法という本質的に無関係な体系を結びつけたために混乱が生じた。このため、教会旋法におけるドリア旋法は古代ギリシャとは異なり、D音をフィナリスとする正格旋法を指す。 その音階(D E F G A B C D)は対称的な構成をしており、全音と半音の並び方が全-半-全-全-全-半-全となる。これは短音階と比較すると、第6音(ニ短調の短音階でいえばD E F G A Bb C DのBb)に違いがあることから、ドリア旋法を特徴付けるこの第6音をドリアの6(ドリアの六度)と呼ぶ。
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