接ぎ木手法の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 03:33 UTC 版)
枝接ぎ(切接ぎ・腹接ぎ・割接ぎ) 芽を持った枝を穂木にして接ぐ。穂木と接触する台木の面の切り方で3方法に分けられる。切接ぎは、台木上端から側面を切り下げてできた形成層断面の間に穂木を挿入する接ぎ方。腹接ぎは、台木途中から側面を切り下げてできた形成層断面の間に穂木を挿入する接ぎ方で、やり直し可能。割接ぎは、台木上端から中央を切り下げてできた形成層断面の間に穂木を挿入する接ぎ方。 芽接ぎ 台木の樹皮を剥ぎ、そこに芽を接ぐ。成功・失敗が早く判定でき、やり直しも可能。 根接ぎ 台木の根を穂木に接ぐ。樹勢回復のため用いられることもある。 呼び接ぎ 穂木を元の植物から切り離さない状態で接ぐ方法。台木と穂木を削ぎ、両者の形成層を密着させ、活着を確認した後で、穂木下部を切り除く。 高接ぎ 穂木の状態とは関係なく、台木に接ぐ位置で分けた呼び方。植物の高い位置で接ぐ方法。枝接ぎ・芽接ぎなどで行われる。 刺し接ぎ サボテン科で用いられる高接ぎの一種で、木の葉サボテンを台木にする場合台木先端を尖らせて、玉サボテンなどの穂木に刺して接ぐ方法がある。 実生接ぎ サボテン科で用いられる。発芽してすぐのサボテンを穂木にする。 その他 2020年8月7日の科学雑誌『Science』に、近縁の種で行われていた接ぎ木を遠縁の種でも可能とする接ぎ木としてタバコ属を中継ぎの接ぎ木とする方法が報告された。
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