接ベクトルとは? わかりやすく解説

接ベクトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 21:32 UTC 版)

数学において、接ベクトル: tangent vector)とは、曲線曲面に接するようなベクトルのことである。




「接ベクトル」の続きの解説一覧

接ベクトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 06:28 UTC 版)

接ベクトル空間」の記事における「接ベクトル」の解説

1 ≤ r ≤ ∞ とする。 m 次元 Cr 級多様体 M とその上の点 p を考える。 p を含む座標近傍 (U;x1,…,xm) 上で定義され微分作用素 ( ∂ ∂ x i ) p , 1 ≤ i ≤ m {\displaystyle \left({\frac {\partial }{\partial x_{i}}}\right)_{p},1\leq i\leq m} は方向微分になる。この m 個の方向微分線型独立であり、これらの線型結合 ∑ i = 1 m a i ( ∂ ∂ x i ) p {\displaystyle \sum _{i=1}^{m}a_{i}\left({\frac {\partial }{\partial x_{i}}}\right)_{p}} (ただし ai ∈ R (1 ≤ i ≤ m) ) を、 p における M の接ベクトル (tangent vector) といい、接ベクトルの全体Tp(M) と書き、 p における M の接ベクトル空間 (tangent vector space) あるいは 接空間 (tangent space) という。接ベクトル空間 Tp(M)Drp(M)線型部分空間である。 Tp(M)Drp(M) この等号成り立つのは、 M が C∞ 級多様体滑らかな多様体)であるときに限る。 接ベクトルの定義において、係数 {ai ∈ R} をどのような組み合わせとってもその接ベクトルに対する p を通る曲線 φ が存在する逆に p を通る Cr 曲線 φ に対して定められ方向微分 vφ は接ベクトルになる。 見かけ局所座標系依存しているように見える定義も、局所座標依存しないベクトルとして定まっている。 p を含む別の座標近傍 (V;y1,…,ym) を取り座標変換考え ( ∂ ∂ x i ) p = ∑ j = 1 m ∂ y jx i ( p ) ( ∂ ∂ y j ) p {\displaystyle \left({\frac {\partial }{\partial x_{i}}}\right)_{p}=\sum _{j=1}^{m}{\frac {\partial y_{j}}{\partial x_{i}}}(p)\left({\frac {\partial }{\partial y_{j}}}\right)_{p}} を用いれば、接ベクトルは ∑ i = 1 m a i ( ∂ ∂ x i ) p = ∑ i = 1 m a i { ∑ j = 1 m ∂ y jx i ( p ) ( ∂ ∂ y j ) p } = ∑ j = 1 m { ∑ i = 1 m a iy jx i ( p ) } ( ∂ ∂ y j ) p {\displaystyle \sum _{i=1}^{m}a_{i}\left({\frac {\partial }{\partial x_{i}}}\right)_{p}=\sum _{i=1}^{m}a_{i}\left\{\sum _{j=1}^{m}{\frac {\partial y_{j}}{\partial x_{i}}}(p)\left({\frac {\partial }{\partial y_{j}}}\right)_{p}\right\}=\sum _{j=1}^{m}\left\{\sum _{i=1}^{m}a_{i}{\frac {\partial y_{j}}{\partial x_{i}}}(p)\right\}\left({\frac {\partial }{\partial y_{j}}}\right)_{p}} という計算によって ∑ i = 1 m b i ( ∂ ∂ y i ) p {\displaystyle \sum _{i=1}^{m}b_{i}\left({\frac {\partial }{\partial y_{i}}}\right)_{p}} (ただし bi ∈ R (1 ≤ i ≤ m) ) の形に変換できる

※この「接ベクトル」の解説は、「接ベクトル空間」の解説の一部です。
「接ベクトル」を含む「接ベクトル空間」の記事については、「接ベクトル空間」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「接ベクトル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「接ベクトル」の関連用語

接ベクトルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



接ベクトルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの接ベクトル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの接ベクトル空間 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS