排砂の恒常化による被害の拡大・深刻化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 20:53 UTC 版)
「連携排砂」の記事における「排砂の恒常化による被害の拡大・深刻化」の解説
平成3年12月の初回の排砂実験により、1年以上土砂を堆積すると変質が起こるため、出・洪水時に年一回以上排砂や通砂を行うことが現在の主な改善点となっている。 しかし、自然の中で1年だけ溜まった土砂だけを流すのは不可能である。 宇奈月ダムが「安定河床」になるまで、出し平ダムからの土砂を溜め続けるため、既に流れ込み部分では土砂の変質が起きている。 さらに、平成15年に小屋平ダムから、70年近く溜まっていた土砂が流され、出し平ダムや宇奈月ダムなどに流れ込み、「ヘドロ化する前に土砂流出」という前提さえも崩れている。 現在も、排砂によって流されるヘドロが黒部川から河口沿岸の海域に拡散し、堆積しており、中でも底魚を捕獲する刺し網漁は、毎年のように行われる排砂により、壊滅的な打撃を受けている[要出典]。
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