排熱の増加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 21:11 UTC 版)
排熱源としては、排気による直接放出や冷却水を通した間接放出など工業生産に関係するもののほか、自動車、空調機器、照明器具、情報機器などが挙げられる。工業関係は1点から大量に放出される「点源」、自動車は線状に分布する「線源」、空調などはばらばらに分布する「面源」と呼ばれる。省エネルギー化により個々の排熱量は削減される傾向にある一方、人口増加、産業の発展、機器の普及が全体の排熱量を押し上げているという問題がある。 東京23区の人工排熱のデータ(環境省推計、2002年)では、1日のうちでは早朝が最小、昼に最多となり夜の22時頃にも昼の半分程度の排熱があると見られる。昼には、日射の4分の1に相当する250W/m2以上の区域が大手町から霞ヶ関付近、渋谷、新宿、池袋の各地に分布している。また名古屋市のデータ(名古屋市環境保全局、1996年)では、中区や東区の中心市街地や港区東部の工業地帯に排熱の多い地域が分布している。
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