排泄物としての尿酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 16:04 UTC 版)
尿酸は、鳥類や爬虫類の多くの種でプリンヌクレオチド代謝における最終産物である窒素化合物で、それらの生物から排泄物として体外に出される。 一方、ヒトをはじめとする哺乳類、両生類、軟骨魚類の場合には尿中の主要な窒素化合物は尿素、硬骨魚類の場合はアンモニアである[信頼性要検証]。 これは尿酸は尿素に比べ濃縮が可能であり、体内に一時的に保持するにあたって水分をあまり必要としないためで、乾燥への適応だと考えられる。また、硬い殻(閉鎖卵)を有する卵生の動物では、尿を殻の外に排泄できないため、アンモニアでは有害であり、尿素では浸透圧が高くなりすぎ、水にわずかしか溶けない尿酸の形で貯蔵することにより有害性と浸透圧の両方の問題を解決している[信頼性要検証](哺乳類でもカモノハシのように原始的な卵生の種は、卵の状態では尿酸の形で排出している)。尿酸は非水溶性であるため、鳥類や爬虫類の糞の白い部分は、糞ではなく尿である。
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