手術的治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:52 UTC 版)
旧来より、根治術として食道切除術+3領域リンパ節郭清(頸部・縦郭・腹部)が多くなされてきた。詳細は食道切除術の記述を参照。この手術は、非常に侵襲が大きく、合併症の発生率が非常に高かったが、腹腔鏡と胸腔鏡を併用した手術法により改善されつつある。 JCOG9204試験により術後補助化学療法の有用性が示されたが、その後報告されたJCOG9907試験の結果によると、手術の前に化学療法を行った患者群の治療成績は手術の後に行った群よりも良好であった。このため我が国ではII~III期に対しては術前化学療法を行うことが標準治療とされるようになっている。一方で欧米では術前化学放射線療法の有用性を示した報告から、術前化学放射線療法が標準治療とされている。 また、化学放射線療法をうけたが病変が残存もしくは再発した患者に救済治療として行われる事もあるが、その際の合併症(副作用)のリスクは高いとされている。
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