戦略騎兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 05:47 UTC 版)
内戦時に赤軍の機動部隊として活躍した騎兵軍は、戦車部隊の配備後も露外機動力を期待され存続した。森林や沼沢地の多い欧露では不整地踏破能力の高い騎兵の価値は高く、軍の機械化とともに騎兵の機械化が推進された。こうして十分な火力と打撃力を付与された機械化騎兵が編成され、大祖国戦争でも活躍することになる。1930年後半には各騎兵師団に1個戦車連隊(64両)が配備され、騎兵軍団には2個戦車連隊と1個対戦車自走砲連隊が配備された。その任務は機械化兵団同様、包囲翼の形成、敵背後への突入、突破口の拡大、追撃行動など機動力を生かしたものとなっている。兵員輸送車両の開発が遅れていた赤軍は、機械化騎兵で不整地領域での機動力、打撃力を補い縦深攻撃理論を完成させた。
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