悩殺爆弾〜禁断のロックンロールクイーンとは? わかりやすく解説

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悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:36 UTC 版)

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悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン
ザ・ランナウェイズスタジオ・アルバム
リリース
録音

10月12月 1975年

ジャンル ハードロック[1]
ヘヴィメタル[1]
時間
レーベル マーキュリー
プロデュース キム・フォーリー英語版
チャート最高順位
194位(Billboard 200
ザ・ランナウェイズ アルバム 年表
The Runnaways
(1976年)
Queens of Noise
(1977年)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
AllMusic [2]
Christgau's Record Guide C–[3]

悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン』(のうさつばくだん〜きんだんのロックン・ロール・クイーン、The Runaways)は、アメリカ合衆国ロック・バンド、ザ・ランナウェイズのデビュー・スタジオ・アルバム1976年3月16日マーキュリー・レコードからリリースされた。英語の原題は、バンド名と同じで、セルフタイトル・アルバムである。

AllMusic は、このアルバムについて、特にメンバーのチェリー・カーリージョーン・ジェットリタ・フォードについて、レッド・ツェッペリンエアロスミスの楽曲と比較しながら賞賛している[2]

チェリー・カーリーの回顧録『Neon Angel』や、2003年チェリー・レッド・レコードが出した再発盤のライナーノーツ、当事者のジャッキー・フォックス英語版ら、様々なソースによると、マネージャーのキム・フォーリー英語版は、フォックスにレコーディングでの演奏をさせず、実際にレコーディングをおこなったベーシストはナイジェル・ハリソン英語版であったとされる[4]

ドキュメンタリー映画『Edgeplay: A Film About the Runaways』の中では、このアルバムの最初の収録曲「チェリー・ボンブ」が、リードシンガーのチェリー・カーリーのオーディションのためにその場で即席に書かれたものであり、曲名がカーリーの名の発音との言葉遊びであることが語られている。カーリーは、スージー・クアトロの曲をオーディションに用意するよう言われており、「Fever」を選んでいたが、バンドはこの曲の演奏の仕方がわからなかった。そこで、ジェットとフォーリーはこの曲を書き、カーリーにオーディションとして歌わせた。

2009年1月、「チェリー・ボンブ」は、VH1が選んだ「最も偉大なハードロック曲100 (100 Greatest Hard Rock Songs)」において52位にランクされた[5]。「チェリー・ボンブ」のカバーは、音楽ゲームロックバンド』で、ダウンロード可能な楽曲のひとつとして取り上げられている。また、この曲は、映画『バッド・チューニング』、『RV』、『Cherrybomb』、『ランナウェイズ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に盛り込まれており、マーガレット・チョースタンダップコメディDVDI'm the One That I Want』では冒頭の場面で流れる。

収録曲の「あなたに夢中 (You Drive Me Wild)」は、このバンドを取り上げた2010年の映画ランナウェイズ』に盛り込まれている。この映画でチェリー・カーリーを演じた女優ダコタ・ファニングは、共演したジョーン・ジェット役のクリステン・スチュワートとともに、「チェリー・ボンブ」と「行きづまりの正義 (Dead End Justice)」を演奏した[6]

トラックリスト

Side one
# タイトル 作詞・作曲 リードボーカル 時間
1. チェリー・ボンブ (Cherry Bomb)」 ジョーン・ジェット、キム・フォーリー チェリー・カーリー
2. 「あなたに夢中 (You Drive Me Wild)」 ジェット ジェット
3. 「錯乱する頭脳 (Is It Day or Night?)」 フォーリー カーリー
4. 「恋の稲妻 (Thunder)」 Mark Anthony、Kari Krome カーリー
5. ロック・アンド・ロール (Rock and Roll)」 ルー・リード ジェット
Side two
# タイトル 作詞・作曲 リードボーカル 時間
6. 「ラヴァーズ (Lovers)」 ジェット、フォーリー ジェット
7. 「アメリカン・ナイツ (American Nights)」 アンソニー、フォーリー カーリー
8. 「ブラックメイル (Blackmail)」 ジェット、フォーリー ジェット
9. 「シークレッツ (Secrets)」 カーリー、フォーリー、クローム (Krome)、サンディ・ウェスト カーリー
10. 「行きづまりの正義 (Dead End Justice)」 スコット・アンダーソン (Scott Anderson)、カーリー、フォーリー ジェット、カーリー

パーソネル

以下のクレジットは特記のない限りライナーノーツによる[7]

ザ・ランナウェイズ

追加ミュージシャン

  • スコット・アンダーソン (Scott Anderson) – 編曲
  • キム・フォーリー – 編曲
  • ロドニー・ビンゲンヘイマー英語版 – オーケストラ編曲
  • ナイジェル・ハリソン – ベース(クレジットなし)

テクニカル

  • キム・フォーリー – プロデューサー、指揮
  • アンディ・モリス (Andy Morris) – サウンド
  • スコット・アンダーソン – 制作コーディネーター
  • ギルバート・キング (Gilbert Kong) – マスタリング
  • ビル・ジマーソン (Bill Jimmerson) – レコーディング
  • ローレンス・W・ウェンデルケン (Lawrence W. Wendelken) – レコーディング

アートワーク

  • トム・ゴールド (Tom Gold) – 写真
  • デズモンド・ストローベル (Desmond Strobel) – デザイン

チャート

チャート(1976年) 最高位
US Billboard 200[8] 194

脚注

  1. ^ a b Huey, Steve. “The Runaways”. AllMusic. 2011年8月16日閲覧。
  2. ^ a b Henderson, Alex. “The Runaways – The Runaways review”. AllMusic. 2018年12月11日閲覧。
  3. ^ Christgau, Robert (1981). “Consumer Guide '70s: R”. Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies. Ticknor & Fields. ISBN 089919026X. https://www.robertchristgau.com/get_chap.php?k=R&bk=70 2019年3月12日閲覧。 
  4. ^ Heatley, Michael (2003). The Runaways (reissue liner notes). The Runaways. London: Cherry Red Records. CDMRED 237。
  5. ^ Stosuy, Brandon (2009年1月5日). “VH1's 100 Greatest Hard Rock Songs”. Stereogum. 2018年12月11日閲覧。
  6. ^ Kreps, Daniel (2010年2月26日). “"The Runaways" Soundtrack: Stewart and Fanning, Plus Stooges, Bowie and More”. Rolling Stone. 2010年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月11日閲覧。
  7. ^ The Runaways (liner notes). The Runaways. en:Mercury Records. 1976. SRM-1-1090。
  8. ^ "The Runaways Chart History (Billboard 200)". Billboard. 2018年12月11日閲覧。



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