忠誠 (行進曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 15:27 UTC 版)

『忠誠』(ちゅうせい、Semper Fidelis)は、ジョン・フィリップ・スーザが1888年に作曲した行進曲。スーザの代表的な行進曲のひとつである。
原題はアメリカ海兵隊のモットーで、ラテン語で「常に忠誠な」という意味をもつ。アメリカ海兵隊の公式の行進曲として知られる。
概要
スーザは1880年から1892年までアメリカ海兵隊バンドの楽長をつとめ、代表的な行進曲の多くはこの時代に作曲された。
海兵隊の公式の音楽としては当時『大統領万歳』が使われていたが、チェスター・A・アーサー大統領はこの曲を好まず、スーザに新しい曲を書くように依頼した。それに応えてスーザは1886年に『大統領ポロネーズ』、1888年に本曲を書いた[1]。ただしアーサー大統領は1886年に死去したためにこの曲を聞くことはなかった。
曲はアメリカ海兵隊の士官および兵士に献呈されている[1]。スーザはこの曲を音楽的に自分の最良の行進曲と考えていた[1]。
トリオ前半部分の旋律は1886年にスーザが作曲したトランペットとドラム用の8つの小品のひとつ「堅固な足取りで」(With Steady Step)からの流用である[1]。
楽曲
ハ長調8分の6拍子で、通常の行進曲の構成をもつ。ヘ長調のトリオの前半部分では8小節のドラムソロに続けて信号ラッパ風の旋律が3回くりかえされるが、最初はピアノ、2回めはメゾフォルテ、3回めはフォルテッシモと徐々に大きくなり、それにつれて伴奏も華やかに変化する。
脚注
- ^ a b c d Paul E. Bierley (1984), “Semper Fidelis”, The Works of John Philip Sousa, Westerville, Ohio: Integrity Press, p. 83, ISBN 0757906125
「忠誠 (行進曲)」の例文・使い方・用例・文例
- 忠誠を誓う
- 彼らは祖国への忠誠を誓った
- 党員は党首に忠誠を尽くさなければならない
- 忠誠の誓い
- チームへの忠誠心
- その男は主人に忠誠を誓った
- 彼らが必ずどこかの国に忠誠を誓っている
- 犬は図像学的に忠誠を表すものとみなされる。
- 彼の会社に対する忠誠心はすごいです。
- 貴方にに忠誠を誓います。
- 私はこの会社に忠誠を誓います。
- 会社に忠誠を誓っています。
- 私は彼への忠誠を誓った。
- 私は全従業員に絶対的な忠誠を求めます。
- 国旗に向かって忠誠を誓う。
- 君の忠誠を当てにしてもいいかい。
- 王への忠誠を誓う。
- その独裁者は側近たち全員の絶対的な忠誠を受けた。
- その国は同盟国に対する忠誠を守った。
- この国に対する私の忠誠心は決して揺るがなかった。
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