心筋細胞が働くときのイオン濃度制御
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/19 05:22 UTC 版)
「冬眠」の記事における「心筋細胞が働くときのイオン濃度制御」の解説
動物の細胞運動の制御は、細胞膜を通して細胞内外のイオンをやり取りして、細胞内のイオン濃度を調節して行われる。使われるイオンはカルシウムCa++、カリウムKa+、ナトリウムNa+などである。このうち心筋の収縮に直接かかわるのはカルシウムイオンCa++であり、心筋細胞内のカルシウムイオン濃度が高くなると心筋が収縮し、濃度が下がると弛緩する。これらのイオンは細胞膜にあるイオンチャネルと呼ばれる構造と、ATPアーゼと呼ばれるイオン輸送たんぱく質によって細胞の外から内にまたは内から外に輸送される。イオンチャネルは電気的刺激やその他の刺激によって開閉するが、イオンチャネルが開いたときに特定のイオンを高濃度側から低濃度側へ通過させる。ATPアーゼは逆に特定のイオンを低濃度側から高濃度側に排出する働きをするが、この時にエネルギー(ATP)を消費する。
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