従五位下の位階への叙爵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 01:56 UTC 版)
六位以下あるいは無位の人物が貴族として認められる従五位下に叙せられること(ただし、越階の場合には、叙爵時に従五位上以上の叙位を受ける場合もある)は、古代・中世の朝廷では栄誉なこととされ、従五位下のことを栄爵(えいしゃく)と呼ぶようになり、後に叙爵と栄爵は同じ様な意味として用いられるようになった。 もっとも、12世紀に入って家格と家職が固定されるようになると、六位の諸大夫・地下人・侍の中には五位に上がることで官位相当制に基づいて官職を失うことの方を恐れるようになり、年労や巡爵によって五位に上がれる機会を得ても叙留が得られない場合には却って叙爵されないように働きかけるようになった。
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