強迫性過食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 04:47 UTC 版)
詳細は「食物依存症」を参照 強迫性過食(感情的とも)とは、「ネガティヴな感情に反応して食べてしまう傾向」である。実験的な研究では、不安を抱えていると正常体重の人では食事の摂取量が減り、肥満の人では、反対に摂取量が増えることが指摘されている。 さらに、多くの実験に基づく研究では、標準体重を超えている人のほうが、より強い感情的な反応性を持っており、その人たちは、標準体重の人と比べ、悩んでいるときに過食しやすい傾向があると指摘されている。 正常な女子大生と肥満の女子大生の感情的な食事をもとに、感情による反応性を比較した、ある自然的な研究では、肥満者の過食傾向が明らかになった。しかし、その研究結果は、間食のみにあてはまり、ふつうの食事にはあてはまらなかった。要するに、肥満者は、食事の最中に食べる量そのものが増える傾向はみられず、むしろ食事と食事のあいだに間食をたくさん摂っていたことが判明した。そこから、肥満の人は他人といっしょに食事をすることが多いが、他の人がいることで苦痛が軽減されることを理由に、平均より多く食べないこと、そして、肥満の人は食事の際、社会的な望ましさゆえに、他の人よりも多く食べないことが説明できる 。逆に、間食は一人で食べることが多い。
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