弦楽四重奏曲第2番 (シマノフスキ)とは? わかりやすく解説

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弦楽四重奏曲第2番 (シマノフスキ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/14 15:32 UTC 版)

弦楽四重奏曲第2番作品56は、カロル・シマノフスキ1927年タトラで作曲した弦楽四重奏曲

解説

フィラデルフィア音楽財団のコンクール参加作品として作曲されたが、シマノフスキは入賞を逃し、バルトーク弦楽四重奏曲第3番カセルラのセレナードが賞を獲得した。初演は1929年5月14日ワルシャワ音楽院にてワルシャワ弦楽四重奏団により行われた。フランス初演は同年11月12日パリにてクレトリー四重奏団により行われた。この曲は第1番で入れる予定だったフーガを第3楽章に持ってくるなど、古典様式と繋がっているものの、スターバト・マーテル等で培った新しい旋律とも似通っている。民族音楽を基にした動機は独自な様式で組み入れられている。

楽曲構成

  • 第1楽章 Moderato dolce e tranquillo  
    ソナタ形式 4/4拍子 第2ヴァイオリンとヴィオラのトレモロの上で第1ヴァイオリンとチェロが提示する主題は第1楽章全体を支配している。
  • 第2楽章 Vivace scherzando  
    スケルツォ楽章 3/4拍子 - 2/4拍子 短い導入部の後、変奏曲ロンドが融合した主部が現れる。主部主題は、民族音楽に基づくが、これは個性的な様式で組み入れられている。
  • 第3楽章 Lento  
    4/4拍子 民族音楽の主題と対位法の様式が合わさった二重フーガ。

その他

第2楽章は日本音楽ユニットであるALI PROJECTの楽曲「処女懐胎、あるいは白骨塔より少女達は飛翔する」のイントロに引用されている。

参考文献




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